スパイス or 救世主?

Numberに、PK戦を外してしまった羽生を抱き起こす 選手たちを捉えた一枚の良い写真が載っていた。 静止画で見たいと思っていたので、 カメラマンのセンスに脱帽。 記憶に残る一枚になった。 PKを外し、倒れ伏した羽生の姿が、こんなに心に残るのは、 多分、彼が誰よりも「責任」とか「使命」と言ったものを 一番に心に刻み込んでピッチに駆け出して行った選手だからじゃないかな。 アジアカップを通じて、オシムさんは交替の一枚目のカードに 必ず羽生を使っていた。 見ている誰もが、羽生が入れば試合に何らかの動きが生まれる、 との期待を持って見送った筈だ。 だけど、羽生が劇的にゴールを決めたり、決定的なPKを貰ったり、 そこまで期待していただろうか。 送り込んだオシムさんは、「羽生の様に動け!」と言いたかった筈。 その任を理解しているのは、送り出したオシムさんと 当の羽生だけ、迎え入れる先発組の選手には イマイチ理解されてなかったように見える。 何故、羽生なのか。 中にいる選手たちは、もしや羽生がオシムの教え子だから 使ってるんだ、なんて思ってないだろうな(怒) 途中投入された羽生には、入った途端苛立ちが伺える。 中の選手との温度差が、その苛立ちに表れているようだった。 オシムの意図を正確に理解し、 羽生と言うパーツを利用しようとしない選手たちに対して。 羽生が入れば動いて掻き回してくれるので、 そう言う役目は彼に任せるか、となり、羽生一人だけが動き回るだ…

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貫禄勝ち。

サッカーの攻撃の魅力と言うのを見せてくれたのが 負けてはしまったけれど、U-20W杯だった。 たま~に決まることもある直接FKの技術を持ってるから、何? 走る、ボールを奪う、前線に飛び込む、 ゲームの流れの中での動きこそがサッカーの魅力だ。 選手が動いている姿が美しいんだ。 アジアカップ予選リーグ3千目のベトナム戦。 いきなりこの体たらくかよ・・・オシム怒ってるよ・・・ やられた途端に巻‼ 左サイドで俊輔が1対1を仕掛けたからこそ、だよ。 サッカーは言うまでもなくチーム競技だけど、チームが成り立つには チームの配されている一人一人がある程度のレベルにはないといけない。 会社の組織と本当によく似ている。 チームの中での不具合が出る時は、誰か一人が、 1.2倍、1.5倍、時には2倍の力を出して、一人で打開して、 チーム全体をカヴァーしなくてはならない瞬間もある。 ヒデがドイツW杯前に、1対1、個人対個人で勝負出来なければ 世界とは闘えないと、何度も口にしていたのに、 ドイツのピッチで誰がそれを実践していただろう・・・ それが今や、実況キャスターまでが至極当然と言いたげに口にするのが 非常に腹立たしいんだけど、A代表の試合を見ていると、 まだまだ個人対個人の対決を、高い選択肢として意識している 選手の方が少ないように思えてしまう。 落ち着いて見ると解る、ベトナムは五輪世代の若い選手が多いと言う、 …

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経験と言う財産。

今は経験をする時期、だから負けることもある。 惜しくも決勝リーグ第1戦で散った若き日本代表。 2-0の時点で、勝てていた試合だったかもしれない。 しかし結果は試合中にPKを2本与えてしまい、 延長戦で鬼神の如くの攻めからも勝ちきれず、 PK戦で敗れるてしまったのは、冷静な目で離れた所から見ると、 恐らく根本的な原因は「若さゆえに絶対的に足りない経験」 と言うやつがモノを言う試合だったからかも。 それならば、これから幾らでも補える。 このW杯もすでに経験と言う財産だ。 体を張ったポストプレーが当てに出来るFWの森島選手は、 見た目、そこいらにいる調子こいたヤンキーのあんちゃん、 もしくは小学生の時からのガキ大将キャラにしか見えない顔立ちで、 気の強さだけは誰にも負けないと言う迫力を持っているが、 点を取るのがFWの仕事と言ってるだけでなく、 誰が点を取っても思い切り喜びを表す姿が好印象。 2トップのもう一人が決めた得点を、大したことない、と言いたげに 憮然と見ているすれたFWにはなるなよ~。 漂漂としたのんびり顔がまだあどけないGKの林選手。 最後のキッカーに決められ崩おれた姿。 いずれ日本を背負って立つGKになれるよ。 泣いてる彼を控えのキーパー二人が両脇から慰めていた姿が とても印象的だった。 最後の選手交代でピッチを後にすることになった梅埼くん。 ピッチの外に出た瞬間、振り返って残った選手に 思いを託すようなパワーを送るような仕草を…

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日本のサッカー。

審判はホームなのに決して日本贔屓とは言えないジャッジだけど、 前半40分過ぎ、川口にボールを渡すボール・ボーイが、 味方を怒鳴りつける川口が怒鳴り終わるのを待っていると言う試合だった。 中盤で何度か嫌な形でボールを取られる形があったが、 中盤の中に一本芯が通る感じがまだないのかな。 でも、同じ中村でも、フロンターレの中村選手はいいかも(笑) 選手一人一人が自分の役目を必死でこなそうとしている段階で、 「この形は日本独特のもの」 と言う感じは、まだ漂ってこない。 オシム監督が就任直後から言ってるように、 やはり「日本のサッカー」を作り上げている最中なんだろうな。 それまでの日本は「中田英寿がいるチーム」と言うチームカラーがあった。 間違いなく。 それがなくなってしまった今、ヒデのような独特な選手がいない今は、 やはりオシム監督が言う所の「日本のサッカー」をやる 日本代表にならないといけないと思う。 U-20のアジアユースでも見られたが、 サイドを駆け上がる・サイドをえぐる攻撃が何度も見れるのがいい。 中央を馬車馬のように突破できるような重量級の選手もいなければ、 中央でボールを受けても奪われないタメの作れる選手もまだいない、 テクニックでスルリと交わせる選手をも決定的に欠く日本代表は、 やはりサイドを実直に上がり下がりして、 精度の高いセンタリングを上げる攻撃は向いていると思う。 松井選手、見てみたいんだけど(笑) 後半早々の3点目は、玉か…

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