刑務所もの「ブルベイカー」。
何回見ても飽きない映画と言うのがある。
好きな映画はどれか、と考えた時に真っ先に頭に浮かぶ訳でもないのに、
時々無性に見たくなる映画。
ストーリィも展開も細部まで覚えているので、今更見直さなくても、
と思うが、時々無性に見たくなるのだ。
見直すと、数回リプレイして連続で見てしまう事もある。
ロバート・レッドフォードがまだ美しさをかろうじて残している頃の、
アメリカの劣悪な刑務所を描いた物語、「ブルベイカー」もその一つ。
1903年設立のウェイクフィールド刑務所が舞台。
犯罪を犯すような奴には人権はない、と言う時代の刑務所で、
罪人を収容して閉じ込めているだけで、矯正させ、社会復帰させよう、
などと言う試みの微塵もない場所だ。
模範囚による恐怖政治の様な統治下で、囚人はまさに奴隷並み。
リンチやレイプが堂々とまかり通る不条理の中に、
Rレッドフォード扮する新任刑務所長のブルベイカーが、
囚人に扮して潜入し、着任する、と言う導入部分で、
この刑務所がいかに腐りきっているかを見せてくれる。
集団官房の中に押し込められ、公開鞭打ちやレイプ、
暴力による苛め、何をするにも金銭を要求されるシステム。
現在のアメリカにこんな刑務所は存在しないだろう。
看守ではなく、模範囚が銃を持ち、同じ囚人を見張り、
コントロール下に置いている。
模範囚は個室を与えられ、テレビや娯楽も自由、
まるで「看守」と言う仕事をしているかの様に見える。
ヒューイと言うボスがいて…
