女装のファクターを通さない方が…『宇田川町で待っててよ。』

『スメルズライクグリーンスピリット』を聴いた後に 音声化作品『宇田川町で待っててよ。』を聴いて、 よくよく考えるとどちらも男子が女の格好をする、 と言う部分で共通項があるのだが、原作を 読んだ時にも感じたのだが八代が女装する意味は なんだったのだろうか。 付き合っていた彼女にふざけて女の服を着せられ、 自分が女装の似合う男子なんだ、と知ってしまった 葛藤を、八代は抱いたんだろうか。 『ネガティブ君とポジティブ君』以降、秀良子の BL作品は欠かさず読んでいるのだが、 連載時にon BLUEで読んでいた時もそうだったが この作品、実に解り難かった。 女装して街角に立っているクラスメイトに気付いて しまう同じクラスの男子との恋愛作品だが、 女装してるから好きになったのか、女装してなくても 好きになったのか、女装してる方も女装している 自分が本当の自分なのか、女装していない自分も ちゃんと存在しているのか、女装に絡めて考えると とにかく私には解り難くて、この女装には何が 象徴されているんだろうか、と言う事を考え出すと どうもしっくり頭に入って来ない。 『ネガティブ君とポジティブ君』『金持ち君と貧乏君』は 非常に面白く読んだのだが『彼のバラ色の人生』 辺りから、人間関係の距離感が独特の人だな、 波長が合わないと頭の中を上滑りしてしまい、 作者の「感性」と言うものが読み取れない時が ある、と思うようになった。 秀良子タッチの特徴として、表情の多彩…

続きを読む

「がんばれ」「がんばれ」に泣けた…『スメルズライクグリーンスピリット』②

桐野はきっと、ずっと三島が羨ましかったんだろう。 ごつくなっていく自分の体、低く男臭くなっていく 声を耳にして、どれほど苦しかっただろう。 桐野が三島に言った「がんばれ」を、三島と二人きりで 喋る時だけに解放されるオネエ言葉ではなくて とても男らしい声で言ったのは、母親に本当の 自分を話して理解して貰うと言っていながらも 理解されないであろう事を予想して、三島の前に在る 本当の自分を封印すると決めていた桐野の 決意の表れとして、あの「がんばれ」を男の声で 言わせたんだろうか。 演じるわちゃが判断したのか、演出の指示なのか。 どちらにしろ、あの「がんばれ」でこの作品に対する 作り手の理解力の深さが解る。 偉そうに言ってしまっているが、つまりこの作品は 原作ファンが聴いても納得の一作だろう、って事だ。 「楽しかったんだ すごく」「うん 楽しかったねぇ」 の、桐野の「ねぇ」の声の震え具合を聴いてくれ。 桐野が本当になりたかった自分はなんだったんだろう。 三島と同じく江戸川先生の様なゴリマッチョ系が 好きなのは判明しているが、果たして桐野は 男の姿でそう言う男に愛されたいと思っていたんだろうか。 ひょっとして彼は性同一性障害者だったんじゃないか。 それとも、男の見た目まんまでオネエ言葉を喋る あっち系だったのか。 桐野が背負う業は複雑だったんじゃなかろうか。 単純に同性を恋愛対象にするゲイだったのか。 ゲイであることだけではなく、どう言うゲイである…

続きを読む

「がんばれ」「がんばれ」に泣けた…『スメルズライクグリーンスピリット』①

BLCDを聴きたいと思って聴くのは何か月振りだろうか。 永井三郎原作の『スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B』。 SIDE:Aを聴いてから何か月経ってるのかさえ不明だが、 先日、久し振りに休日をBLで費やすぞ、と言う気に なったので、早速SIDE:Bを聴いた。 最初はながら聴きだったのだが、途中で本棚から コミックスを抜き出して、読みつつ聴きつつ読む、と言う 以前おなじみの体勢になっていた。 この作品が音声化されるのは人気作だけに予期出来るが、 三島フトシ役を失敗すると完全に駄作になる可能性が 強いよ、と思っていた。 三島は女性っぽい華奢な外見をしていて、女装なども 嗜みたい欲求を持っているだけに「女性的」かと 解読されそうだが、彼自身が女性的と言う訳じゃない。 が、他のムサ苦しい男子生徒達とは一線を引いていて、 そう言う特殊な男の子の声を肉声化してしまう訳だから 非常に難しいだろう、と思っていたのを、松岡禎丞くんが 軽くクリアしてしまっていたので、キャストに対する 心配はなくなっていた。 音声で聴くことによって「原作の考察が進む」作品と 原作の世界観をプロの声優さんの声や音響演出に因って 具現化される世界を楽しむ作品と言うのがある。 この作品は前者の方で、聴いている間、原作開いて 読みながら聴く、と言うのをやっていたのだが、 声の抑揚で ・相手へ喋っている ・モノローグ ・本人さえ意識してないが、モノローグが口を吐いて出ている …

続きを読む

2013年BL総括「BLCD部門」②

キャスティングは「この人の方が良かったよ」と 原作好きのファンに思われてしまった時点で 評価は減点方式になっていく。 カプリングがひと組の場合は★5つを2人の 声優さんで2.5ずつだが、カプリングが 増えると、★の一人当たりの割り振りは 当たり前に少なくなる。 『ラッキーホール』はカプリングが錯綜するので 一人当たりの持ち★は少ないのに キャスティングのマッチング力が高い。 反面、ブログに書き殴ったので割愛するが、 『囀る~』のキャストに対してこう言う割り振りで 計算すると総合で2.5くらいなのだ。 結果、★の数で考えると、ダントツ1位は 『ラッキーホール』なのだが、矢代を演じた 新垣さんが持ち★1.25の所を実質3.0くらい 持って行ってしまったのだ… だから私の本年のBLCD第1位は『囀る鳥は 羽ばたかない』なのである。 BLなので、主役のヒーローとは表現しにくいので 「主演女優賞」とでも言うべきか、それが みきしんの苦味を上回ってしまったのだ… どれも予約をして、発売日を楽しみにして 聴いた作品であり、聴く前は当然原作を 読み返し、自分の中にポイントが作られる。 この台詞をどう言う声で喋られるのか、とか、 BGMがどう言う傾向の音楽になるのか、とか、 それはもう様々な自分勝手なポイントが ある訳だが、ポイントを一つ一つクリアして いく聴き方がある一方、得体の知れなさと 言うか、予想の出来なさ、聴き手が構えて いる所じゃないとこ…

続きを読む

2013年BL総括「BLCD部門」①

前述したように、特にBLCDの濡れ場が聴けない 時期があったので、2年前くらいにハマって 猿の様に聴きまくっていた時期とは、聴いた 回数も作品数も格段に落ちるので、自分が 聴いたものの数自体に限りがあるのだが、 反面、物凄く好きな作品になったもの、 と言う作品の当たりが多かった年かもしれない。 割と原作を読んでいる、もしくは好きである 作品が次々に音声化された年でもあった。 コミックス1位争奪戦を繰り広げた4作品の中で 唯一今年のうちに音声化されたヨネダコウ原作 『囀る鳥は羽ばたかない』が第1位である。 この作品が音声化されるにあたって、原作が 好きなあまりに葛藤なども感じたのだが、 出来あがった作品を聴いて、音声化作品の 完成度をどこに持っていくのか、と言う 着地点と言うものが予想外であればあるほど 具現化したものとしての喜びが大きいのだ、 と言う事を味わった。 (本作品についても当ブログで書きなぐって  いるので、具体的な感想などは割愛) 第1位:ヨネダコウ原作 羽他野渉×新垣樽助、安元洋貴×小野友樹 『囀る鳥は羽ばたかない』 http://zazie.at.webry.info/201311/article_1.html http://zazie.at.webry.info/201311/article_2.html http://zazie.at.webry.info/201311/article_4.html ドラマCD(…

続きを読む

苦味とサクマの夫婦愛がじわじわ染み入る『新宿ラッキーホール』②。

発売日前日くらいに、そう言えば(面白く なかったらどうしよう…)って心配を 一切しなかったな、と思い到った。 BLCD購入を考える時、自分のお小遣いが 豊潤ではないので、物凄い色んな事を 考えて、損得勘定も交えて購入 する・しないを決める。 ①原作の話が好き ②音声化すると面白い作品であると  思える ③好きなキャラがいる ④好きなキャラが合うだろうと思える  配役をされている ⑤加えて他のキャラも許容範囲内 ⑥特典のある・なし ⑦購入資金がねん出できるか これらの項目を物凄い勢いで脳内で 取引する。 損得勘定する。 買う動機とやめる動機を天秤にかける。 天秤にかけた上で、買いたい動機の 秤が重ければ、購入する。 作品によって「譲れないポイント」は 微妙に違うのだが、このキャラだけは 例えばこの人のポテンシャルに賭ける、 とか、意外性を狙って欲しくない、と言う キャラがあったりする。 ・絶対にこの人の声でなければ嫌だ もしくは ・一定のレベル以上の声優さんじゃなきゃ嫌だ である。 これはほぼ、原作ファンの我儘だろう。 我儘なので、叶えられない時があるのも 承知で、心の底からの願望として、 どうしても心の中に宿ってしまうものだ。 苦味が鳥さん以上のレベルの声優さんじゃ ないと、ダメだろうな、と思っていたのが 正直な気持ち。 この作品のキャスティングは、苦味が みきしんと決まった時点で、他のキャラを 遜色のないもの…

続きを読む

苦味とサクマの夫婦愛がじわじわ染み入る『新宿ラッキーホール』①。

原作が好きなものがドラマCDになるのは非常に 喜ばしい反面、自分が抱く原作への印象・ 思い入れが、肉声を与えられる事によって ブチ壊れる憂き目と言うリスクが生まれる場合も 考えられるので、手放しで喜んでばかり いられないのは、BLCDをたくさん聴くように なると身をもって味わう事実。 あくまでも別のものである、と割り切れると いいのだが、読者が鑑賞するものなので 当然「原作ありき」と言う根っこを全て 払拭するのは、理屈で解っていても感情が それを許さない、と言うやつである。 雲田はるこの『新宿ラッキーホール』は、 煮詰まるくらいにBLを読んだ時期を経て 読んで、それでも傑作の部類に入る、と 思った作品だった。 目新しいものが描かれている、と言う作品では ないにも関わらず、ある意味で、この手の 良く似た設定で描かれた作品は幾らも あるだろうけど、それらをぶっちぎって 余りある、作家性の勝利、と言う感じの 傑作だ。 正直、BL好きで「読んでない」と言う人が いるとすれば、何ゆえに読まないのか、 その理由を聞いてみたいくらいに好きな 作品だ。 十分にエロく、揺るがない愛があり、絵が 非常に上手い作品だからだ。 目新しくない、と言うのは、BLはジャンルで 萌えパターンを分類化する傾向があるが それに照らし合わせると ・裏社会もの(任侠もの) ・借金の肩に売られて、本人にはその気は  一切なかったにも関わらず、同性相手に  肉体を駆…

続きを読む

祝ドラマCD化『新宿ラッキーホール』。

BLは読者のツボが千差万別で、ベスト セラー作品が生まれにく、と言う事を 聞いた事がある。 攻め×受けさえ無限大のパターンが あるし、漫画なので絵柄の好みもあれば、 濡れ場の強弱もある。 BLと言うジャンルこそ細分化が一番 細かいジャンルかもしれないが、そうは 言っても、BLと言うジャンルの中で 全ての面に於いて及第点を遙かに 凌駕する作品はあると思う。 自分の細かい萌えポイント云々では なくて、BLを読むと言う醍醐味を 丸ごと受け止めてくれると言うか、 細かい事は気にするな、となって しまうと言うか。 雲田はるこの『新宿ラッキーホール』は BLと言うジャンルの全てを内包する 傑作だと思っている。 濡れ場の頻度・濃厚さ・アプローチの 多彩さ・カプリングの錯綜感・美形率・ 年齢幅・渋さ・軽さ…書き出したら キリがないのだが、ポイントごとに 錬度が高い。 初めてon BLUEで読み始めた時、 一瞬、自分の好きな世界観に気を 取られたが、読み進むうちにその 完成度の高さに驚いた。 こんなに毎話毎話完成度が高くて いいのだろうか、作者さんがサービス しすぎではないだろうか、とさえ 思ったくらいである。 雲田はること言う作家さんの漫画の 上手さがそうさせているのだと思う。 BLも「漫画」と言う媒体の中の 一ジャンルなのだ。 BLとして面白ければ及第点、と言う 作品と、漫画そのものとして面白い、 と言うのを無意識に分けていて、…

続きを読む

音声を聴いて原作の考察が進むBLCD『マッチ売り』②。

主カプの二人さえよければ後はいい、と言う配役も お目にかかることがある。 それは主カプにとって他の登場人物がどこまで お話上、絡んでいくかの濃度の差異で、当然、 そうなっていくと思う。 全部が全部「完ぺきである」必要はなくて、 ドラマCDと言う商品を作る上で過不足がなければ と言う程度でもいい脚本もあると思う。 BLCD wikiのコメントを読んでいると、それぞれの 役ごとに一番ベストの声優をキャストする、と言う風に 思っている人が書き込んでいるのかな、と言う 気がした。 そんな事が起こり得る筈は絶対にないだろう。 原作を読んでいた時に、現存する声優さんの声が 全て当てはまる筈がない。 プロの声優さんの声では喋ってない主人公も いる筈で、私なども作品を読みつつ、もし音声化 されればこの人かな、と言う具合に脳内で勝手に 声当てたりするが、知っている声優さんの声の中から、 と言う限定でこの作業を行っている訳だ。 そもそも二次元のキャラが肉声で喋る筈がない。 それを承知で、キャスティングされた声優さん自身も もしこのキャラが現実に生きていたらこう言う喋り方や 声の出し方をするんじゃなかろうか、と言うのを 声優さんのプロ意識で想像し、センスで具現化して くれているんだと思う。 例えその声優さんの声がイメージと全く違っていても、 そう言う喋り方しそうだな、と言う部分で外れて なければ、そのキャスティングは上手く行っている方だと 私は思うんだけ…

続きを読む

音声を聴いて原作の考察が進むBLCD『マッチ売り』①。

原作が好きなのはもちろんだが、あんげんの久々の BLCD出演と言う事もあって、私の期待度はかなり上がって いたと思う。 草間さかえ原作『マッチ売り』。 乱暴な言い方をすると、他のキャストはどうでもよかった(笑) あんげんがあの澤を、どう言う風に演じるのかしか ほぼ関心がなかった(笑) 低音で太いので、どうしても雄々しいイメージが強く 濃くなるせいか、本人自身も作品の真ん中に入る事が 少ない声、と言っていたが、BLでも、攻めの種類の中で 割り振られる役どころの幅が狭いと言うか、声だけの イメージで「高圧的」「人を支配する側」「金持ち」 「権力者」「単純で解り易い」「包容力」「攻め」と言う役が 非常に多く、声のイメージ=配役、と言うジレンマから なかなか抜けれないんだなぁ、と常日頃から思っていたので、 簡単に言ってしまうと、今まであんげんに割り振られ なかった役をどう言う風にやるのか、と言う、単純な ファンの期待だけでも聴く価値あり、と思っていた 作品なだけに…他のキャストは二の次だった(笑) 時代設定は戦後間もなく。 高架下でマッチを売る復員服の青年と、人待ち顔の 学生がひょんなことから言葉を掛け合う。 学生は、友人が本に挟んで忘れていった宛名の部分の ない恋文を返そうと、行方の分からなくなった友人を 探している最中。 復員服の青年は、マッチ売りと称して何やら怪しげな もの、つまり自分の身を売っている。 住む世界の違う人間同士がひょんなことか…

続きを読む

最近、BLCD聴いてないなぁ…『よろめき番長』。

もともと音楽を聴くのが好きなので、フジファブリックにハマって以降、 何年振りかで音楽を聴きたい衝動が沸き起こり、そちらへ比重が 傾くので、聴くという行為に於いて、BLCDを聴きたいと言う熱意が ちょっとなりを潜めている。 コミックスを読んだ時、あまりにも面白くて、何度も何度も 読み返し、すっかりわかぺーの魅力に憑りつかれてしまい、 こう言う作品をドラマCDにしたら、難しい分面白かろう…と 思って、ドラマCDにしてくれないかなあ、と思ってたのが 依田沙江美の『よろめき番長』。 聴き始めて、自分の頭の中で作り上げられていたわかぺーと 吉川の声とはかなり違っていたので、先に聴き進まない… ファンの思い入れが強い程、自分のイメージが壊されるのを 覚悟して派生品は楽しむべきものだが、わかぺーと言う 浮世離れした不思議ちゃんに声優の肉声をつける、 と言う事が最初から難しかったんだろうなぁ。 わかぺーは作中も「奇麗な声」と言う描写があったので、 当然、声として発される音自体のトーンが綺麗な声優さんが 何人も考えられていたんだろうが、高いキー=綺麗と言う 誤解だけはやめてくれ、と戦々恐々としていたところを、 鈴木千尋が低めの、低血圧っぽい感じにしてくれて、 「おっ」と思ったんだが、それに反して、吉川はわかぺーより 「若い」が「物おじしない」感が出れば、乱暴に言えば 誰でもいいや、くらいに思ってた(笑) 吉川と言う男は、性的傾向が同性に向かうと言う面以外は 現…

続きを読む

ドラマが先かコミックスが先か・・・「満員御礼 上巻」。

BLCDはオリジナル脚本があって企画を立てるのではなく、 コミックスや小説が原作としてあるものが殆どで、 個人的に小説が原作のものは読む前に聴いて、 どうしても音では伝わりにくい部分を補完しようと思ったら 原作を読むことして、コミックスはこの逆で、絵に描かれたものを 文章として文字に起こすわけなので、先にビジュアルが入って 居た方が「今、なんでこう言う音がしているのか」と言うのは 分かりやすくなるので、なるべくコミックスを読んでから 聴くようにしているのだが、BLCDになっているコミックスを 全部読むのは物理的にも経済的にも不可能なので、 先にBLCDを聴いてしまうことがある。 真生るいす原作の「満員御礼 上巻」も、キャスト目当てで コミックス未読のままに聴いてしまい、初聴きの時は ノジケンの呼び出しの声が朗々と響いて、声優さんって やっぱ声量があるんだなぁ、って思ったくらいだったんだが、 もう一回聴いて、色々とツボってしまい、すぐにコミックスを 買ってしまった。 角界を舞台にして、伝統との確執や重みを論じるのではなく、 その世界に来ること選んだ若者の「日常」を描いていて、 それがなんとも言えない楽しい気分にさせてくれる原作だった。 呼出しの誉と、タニマチの梶之介、 部屋の力士のテツと外国人力士のヨーナス、 BL的には2組の出来そうな予感はするカプが出てくるが、 このカプがこれからどうなるのか云々より、ドラマCDの雰囲気、 キャスティング、そ…

続きを読む

あんげんBLCDで一番リピ率高い「忘れないでいてくれ」。

「花シリーズ」読了して、後1冊で「凍る月」の梁井×光陽編を読み終えるのだが、 やはり最初に読んだから印象が強いと言うのもあるかもしれないが、 夜光花は、やっぱ「忘れないでいてくれ」が秀逸だ。 タイトルもそうだけど、この作家さんは「現実的にありえない設定」の中で いかに物語を動かすか、と言うことに長けた人だと思う。 そう言う意味でも、サイコメトラーである清涼が長年の心の重荷を 降ろして、と言う結末まで描ききっている点でも面白い。 個人的には主人公の清涼の周りに個性的でユニークな登場人物が 多いので、スピンアウト作品として、花吹雪先輩が登場する 清涼の過去話を読みたいと思うのだが、そうするとその時には まだ清涼と出会ってない秦野は登場しなくなる。 この話を読んでいる間、清涼の「相手に触れると相手の過去の映像が見える」 と言う特殊な能力を生かして、刑事の秦野とタッグを組んで 法で裁きにくい犯罪者を合法的に裁きの場所に引きずり出すために 清涼が秦野に力を貸す、と言う展開も望んでいたのだが、 清涼がこの話の最後に「自分の力がなくなる気がする」と言っているので こう言う展開はかなわないんだな、と諦めモードには入っているのだが このまま、これ一作で終わってしまうにはとても惜しい、魅力的な キャラが多くて残念至極だ。 特に催眠術に長けた、何者だ、あんたは、と言う花吹雪先輩は 塚本と清涼の話の中だけで登場するだけでもどんだけ個性的なんだろう、 と思わせてくる逸材だ。…

続きを読む

相反する目的を持つ2つのカプの物語「デコイ」シリーズ2作。

任侠や裏社会ものがなによりも好物なのだが、「エス」のスピンアウトで その後の話と知らず、だいぶ長い間積んでたのが「デコイ」2作。 「デコイ 囮鳥」と「デコイ 逃鳥」の2作で、追う側と追われる側、 目的を反する二つのカプの話で、お互いの会話が交互に 挟まれる形で、どちらもの事情がよく分かり、物語としては 複雑に入り混じっているようで聴き易かった。 「エス」は椎葉刑事が情報屋の「エス」の宗近との関係性主軸に 置かれて描かれていたので、椎葉のぎりぎりの単独行動・ 潜入捜査の緊張感が物語の主軸となっており、 切羽詰ったぎりぎりの一人の男の物語、と言う雰囲気が強かった。 カプリングの宗近との関係性も、交換条件的に刑事である  が 宗近を自分の「エス(情報屋)」にする為に近寄ったように見えて、 宗近が惚れた弱みで椎葉の条件を飲んだように見せかけて 関係が生まれている感じで、終わってみれば宗近が最初から 椎葉に好意を持っており、結果として二人で生きる為に 裏の顔を捨てた宗近の惚れた方が負け、と言うカップルだった。 カップルの関係性に於いては、二人が相思相愛になるのは 目に見えて分かっていたので、そちらの方ではなく、 やはり潜入捜査を行う刑事の孤独な闘いの方が物語の 主軸として楽しむべきものだった。 「デコイ」は、「エス」の後の話で、「エス」に登場した人物が 名前のみ、姿のみ、などで登場する部分もシリーズを聴く 醍醐味として味わえた。 「デコイ」は、二組のカプ…

続きを読む

贅沢な4話の物語を堪能「少年四景」その1。

「痛すぎて聴くと落ち込みそう」と勝手に思い込んで先延ばしにしてた 「少年四景」を聴いた~。 内心、寝る前に聴いて大丈夫かな、とか思いつつ・・・しかし心配は杞憂に終わる。 話はそれぞれ結構ヘヴィーなんだけど、音楽がいい!! 一話目のジャズっぽい音楽から「これは洒落てる!」って思った。 作品の雰囲気をいい意味で軽くしている。 悲劇的な内容にあわせて悲劇的な音楽を持ってこられるよりは、 相反する明るめの曲が流れる方が、実はその悲劇性が強調される、 と言う、正にあの感じが効果的に使われていた。 4話全て、自己陶酔的に悲劇を盛り上げるのではなく、 逆手に取っている感じがして、こう言っては偉そうだが 音楽をつけた人のセンスが非常にいいんだなぁ、と思った。 作品を読み込んだ上で、こっちの手法を取っている、 それが最大限の効果音となって作品の雰囲気を作っている気がした。 オムニバス形式で、4つのお話が収録されているわけだが、 一話一話は短くて毛色も時代も少しずつ違うのに、 その4話それぞれが物語を凝縮しており、完成度が非常に高い。 長ければいい、と言うわけじゃない、と言うのを思い知らされる作品。 キャストも声優の使い回しではなく、それぞれの話にあわせて カプをキャスティングしており、それがまた物凄く合っている。 話に合っている、と言うのと、対戦相手のバランスとしても 程よいバランスが取られていて、いい意味で甲乙つけがたい 競演の乱舞、といった感じだった。 『僕…

続きを読む

みきしんの凄みを堪能「ラ・ヴィアン・ローズ」。

「私は・・・」と言う、一眞の独白から始まるこのBLCD「ラ・ヴィアン・ローズ」、 聴くのは何度目かもう分からないくらいリピ率が高い。 原点に戻るじゃないけれど、色々他の初聴き作品を聴いた後に 必ず聴きたくなる作品の一つ。 男性が「私」」と言う一人称を使う時に言われた方が抱く印象に、 『大人の男性』と言うイメージがあると思うが、 私は・・・と一人称を使われる時にみきしんの声に漂う気品、 これは声を作ったくらいで出るもんじゃない気がする。 家柄がいいとかそう言う生活環境から滲み出す気品と言うのもあるが、 そう言う類ではなく、人間として魂が美しいと言うか、 汚い考え方や卑怯な思考を持たない、そこから出てくる気品、 とでも言うべきか。 声自体に気品を感じるものがある、と言う面ももちろんあるが、 この作品、確かみきしんが声優と言う職業についてまだ5年目くらいの 作品だと聞いた。 声優のキャリアがどこまでだったら若手で中間でベテランなのか 明確な線引きがあるのかどうかわからないが、5年目くらいの青年が 錚々たるベテラン勢に囲まれて、作品中の主役を演じきる、と言うのは かなり難易度の高い仕事なんじゃないか、と思うが、聴いても聴いても みきしんが若手としてベテランに囲まれて「勉強させて頂いてます」 と言う雰囲気は微塵も感じられない。 堂々と渡り合っている、と言うより、ベテラン声優がそれぞれ出してくる 色んなものを、全部受け止め取り込んでいるように聴こえるんだなぁ。 …

続きを読む

リピ率高い「生徒会長に忠告」の4。

台詞の言葉自体・発される瞬間の場面展開で「名言」と思えるような、 作品のキーになる言葉と言うものはあるが、そうではなくて、 BLCDの濡れ場に於いての、言葉自体のエロさも勿論だが、 声優さんの演技力・その状況下、そう言うものも加味して、 「濡れ場の名言」だと思えるものを先日耳にしてしまったんで、 自分でリストを作成してみようと思ったら、「確かあれはエロかった筈」 と言う、振り返りたい衝動に駆られて、昨日は「忘れないでいてくれ」を聴いた。 あくまでも「エロい」かどうかと言う部分も含まれるので、 意外に思いつくのは難しい。 濡れ場であんまり喋くりまわっていると興冷めだしうそ臭いので、 吐く息は「あー」音のみで表現される部分が大きいし、 聴いた時に「エロい」と感じるかどうか、という部分は、聴く側の 趣味嗜好に左右されるだろうし。 それで、自力で作ろうと思ったら、振り返り期間を含めて、いつ完成するか 分からん作業だな、と思っていたら、Twitterのフォロワーさんが 『濡れ場の馬鹿ヂカラ【BLCD】』と言う掲示板を立ててくれた。 http://nureba.black.coocan.jp/ 自分のリストはゆっくり自分で作成するとして、他の人が感じる所を 教えてくれれば、濡れ場のエロいのを聴きたいな、って作品選びの 非常に的を得たアドバイスを貰えるのと同じだろうし。 そうこう考えていると、過去聴いた中でリピ率の高いものを 聴き直したくなってしまっ…

続きを読む

作者による苦行を強いられてるのかと思った「セカンド・セレナーデ」。

「セカンド・セレナーデ」、やっと聴き終わった~、色々格闘した(笑) 原作がBL小説ならほぼ100%近く原作未読で聴くわけだが、未読だからこその 醍醐味も実はあるわけではあるのだが・・・色々、ホントしんどかった(笑) 実は作者はこのしんどさを読者(もしくは聴き手)に味あわせるのが目的で こう言う物語を書いているんだろうな、と思うのだが、ドラマCDになってなければ 作者の作品に一生触れなかったかもしれないな、私・・・ 「美しいこと」「愛しいこと」では、寛末は最後まで好きになれなかったが、 そう言う寛末に健気に恋愛感情を持ち続ける松岡に感情移入して 最後まで聴き切った感があった。 高校生の時に恋した先生に告白したがフラれてしまった掛川は こんなに性格の悪い大人相手だったら代替行為を行っても罪悪感は 持たずにすむか、と、恋した教師に面影の似た橋本とセフレのような 関係を持つようになり・・・と言う話なんだが、最初はただの先生の身代わり的な 相手にだんだん好意を抱いていく・・・と言う部分が醍醐味なのか、 と思いながら聴いたのだが・・・うむむ・・・違うのか。 原作ではこの辺りをどう描いているのかなぁ。 この物語の主筋として、そう言うものがあると思うのだが、ドラマCDを聴く限り、 その主筋があまり感じられず、ひょっとしたらそれは、掛川を演じた井上さんの BLCD出演作を聴くのが初めてだったので、演技の種類が分からない、と言う 自分の知識のなさからそう思ったのかもしれな…

続きを読む

BLCD史上に残る名言が出た「不埒なスペクトル」。

「不埒なモンタージュ」に続き、聴いてみたら・・・大当たりだった。 これを一気に続けて聴かなければ、「モンタージュ」の方の余韻に もう少し浸っていられたかもしれない(笑) 自分の性癖に悩んだ18歳の少年が迷い込んだ2丁目で、 悪い大人に絡まれているところを救ってくれた正体不明の強面男に 一目で恋してしまい、健気で拙い愛情を剥きだしにして行く様と、 同性愛者であるだけで家族から理解されずに精神がどん底まで 落ち込んでいく様、救ってくれた相手の正体がいつまでも見えない不安、 そこへ違法ドラッグ絡みの事件性が絡み、果たしでこの三田村と言う男の 正体は・・・と言う、とにかく色々緻密に描いてあるボリューム満点の ドラマCDだったのだが、先に言ってしまおう、単に受けの種類の 好みと言うだけで、「不埒なスペクトル」に支配されてしまった(笑) 「モンタージュ」はあくまでもBLなんだけど、思春期に自分が同性しか 恋愛対象に出来ないゲイかもしれない、と悩み揺れる少年の心情風景や それを受け止める家族と言う周囲の反応など、この部分が実に リアルで、ゲイの方が通っていく道、と言う具合にきっちり描いてあって、 一回しか聴いてないのに物語の順序が頭の中で組み立てられる。 構成が物語、特に主人公の未直に感情移入しやすいもので、 また、演じる武内さんの「どことなく不安そうな、それでいて優しげな」 感じが、いい意味でとても同情心をくすぐられる。 このくすぐられる感じを三宅さん演じる三田村も…

続きを読む

熱いんだか冷たいんだか(笑)BLCD「凍る灼熱」。

「BL裏話」SPECIALで、競演されていた二人のBLに対するお話に 触発されて聴いた「凍る灼熱」。 エロい、と聴いて聴いたのだが・・・確かに回数は多い。 シチュエーションも「交換条件」ものでいいのだが、なんだか、 回数ばっかで萌えないなぁ、賢雄さん×千葉さんで、声の相性もいいのに なんでだろうか、と思うと、多分、こう言うことだろう。 粗筋はだいぶ大まかに言ってしまえば、自分の父の会社の大手取引相手に 取引をして貰う為に、息子が自分の身を差し出す、と言う枕営業から 始まるお話で、聴き終わると「武将と小姓」の話だな、と言う気がした。 克実は卑劣な交換条件を持ち出す相手に嫌悪感や侮蔑の感情を抱きながら それならこっちもその手でもっといい取引相手を探してやる、なんて 的の外れた復讐心を抱いたりする。 まあ、そう言う駆け引きめいた部分もありつつ、大川さんが演じた 若林と言う当て馬も出てきて、結果、「束縛されることにこそ愛されている 実感を強烈に得られる」と言うことに気付いて、御室のものになることを 克実は選び取る、と言うお話だ。 原作がBL小説の場合、私は必然的に原作未読状態で聴くわけなのだが、 そうなると、正に聴こえてくる声のみが頼りで、想像力をフルに発揮し、 何がどうしてどうなった、と言うのを考えなければならない。 「どこをどうしてそう言う具合に声が出ている」と言う事に対する 予備知識がない。 そんなリスナーが置いてけぼり食わないように、受けもしくは攻…

続きを読む

2012年一発目は「しなやかな熱情」再聴♪

昨年一番取り込んだのがBLCDだった筈だ。 聴く時間が取れないので、ベッドに入ってから一時間ほど、毎日一作弱の ペースで聴き続けたが、それでもまだ聴かなければならないものが待っている(笑) 殆どの作品が後追いになるから仕方ない。 後追いも聴けてない中、新作も出るわけだから・・・ BLCD聴く事で声優さんを知ってしまい、アニメだ、ラジオだ、と余所見を していたら、膨大な世界が目の前に広がっていたと言う・・・ こんなことを言うのは変かもしれないが、自分が若くて、こう言うものが 大好きだった頃は、与えられるものが限られていたから、限られた 少ししかない一つのものを、大事に大事に何度も反芻し、 貴重感に酔い痴れていたが、今は与えられるのが多すぎて、 一作一作に対する思い入れの深さと言うものが削減されているように思う。 与えられ過ぎて、一作ごとの重みが少ないんじゃないかなぁ。 次々に新しいものを知りたいと言う欲求は否めないが、結局、 たくさん聴いても繰り返してもう一度聴きたいと思うものは限られてくる。 一作通して作品のクオリティーと言う部分で高いと言うのは 実はそんなにないかもしれない。 聴く時の気分や精神状態、原作を知っているが故の思い入れのあるなし、 好きな声優さんが出ているかどうか、役になっているかどうかなど、 付加価値が無限にあるので一概に言えないが、 「濡れ場がいい」とか「この声優さんのこの演技が素晴らしい」ってだけで 冷静に作品を振り返ると、全体の出…

続きを読む

BLCDにおける効果音と台詞とBGM。

2011年初めにTwitterを始めて、当初は「面白そー」くらいで、今現在の 22000ツイートが多いのか少ないのかは分からないが、 とにかく始めた当初はフォロワーもいないわけで、フォローしても 話かけられる事もなく、これはどうやって楽しむかなぁ、と思ったりした。 趣味に共通項がある人と友達になればいいんだ、と検索かけ出して、 そこから怒涛のように、今現在の姿になっていった気がするなぁ。 リアルで趣味友がいるような人ははまらないんだろうけど、私の趣味友は 元々はペンフレンドなんで遠方に住んでいるのに加え、何故か皆、 アナログ人間でパソコンも家にはあるが自分は使わない、と言う 人ばかりで、未だに手紙のやり取りでコミュニケーションを取っていて、 それが自然な形で収まっている。 なので、趣味の合う人とダイレクトに瞬時に話が出来るというのは 非常に面白いし、相手の顔が見えず素性も分からない分、人として 逆に相手に失礼のないように、と言う事をより考えるようになる。 自分の好き嫌いを声高に主張するのではなく、自分はこうなんだー、 と言うくらいの「独り言」感覚が、一番合ってる気がするなぁ。 ネット環境が芳しくなく、今はTLを殆ど読まなくなった。 フォロワー数が増えて、読むだけで大変と言うこともあるが、 IEのバージョンが最新ではないせいもあって、TL表示してから 自分へのリプ一覧に戻ろうとすると画面が固まる・・・ それが凄いストレスになるので、もう、自分宛のリプしか開…

続きを読む

なりけんさんの怪演の一言に尽きる「こどもの瞳」。

事故で記憶喪失、現在の自分を忘れてしまい、まるで別人格の誰かになって・・・ と言う、BLでも何度も目にしている「都合よく過去を忘れる術」及び 「一見整合性があるように見えるリセット術」ものである。 決してありがちとバカにしている訳じゃなくて「よく用いられる手」は 如何に料理するかが難しいのであって、都合よく便利に使うだけじゃ 擦れた腐は納得いかなくてよ・・・と言うやつだ(笑) 使い古されたやり方のほうが実は難しいのだ。 お約束は守られるが、元々結果が見えているものなので、 本当に作家の技量が現れると思う。 ひねりと意外性が求められてしまうからなぁ。 木原音瀬:原作の「こどもの瞳」、キャストはなりけん×ヒロC。 父方の祖父、母方の祖母と、別々に貰われて行くことになって、兄弟なのに 全く音信不通で成人した二人の兄弟。 兄は祖父の家の家業を継いで、大企業の代表取締役、弟は18で結婚して 一児をもうけているが、妻を病気で亡くしており、父子家庭を身一つ、 ガテンな仕事で支えている苦労人。 妻の病気の入院治療費を借りに、別れてから一度も接触した事がない兄の元へ、 恥も外聞もかなぐり捨てて借金を申し出に来たのに、肉親とは思えない冷たい対応を されて、弟は妻を亡くした喪失感と共に兄を憎んでいる。 6歳の息子と父と子二人きりでつつましい暮らしをしている彼の元に、 事故で頭を強打、精神年齢が6歳児まで退行し、会社では使い物になくなった為、 引き取ってくれ、と、兄が押し付け…

続きを読む

色々聴いたが私的受けBEST:1はヒロC~♪

一人みきしん祭りも終わってないのだが、最近あまり新作に出てない、と言う 不穏な噂を聴いてしまって、慌てて過去作品を後追いして聴きだしたのが ツンデレ大魔王・ヒロCのBLCD。 みきしんも作品数膨大だが、ヒロCもかなりのもんで、シリーズものも多く、 なかなか手を出せてないのに気付く・・・ どうしても気に入ったものを繰り返し聴く癖がつくと、未聴のものが 更に後回しになる。 こうして崩れない山が次々に立っていくわけだ(笑) 任侠ものが好きなくせに全く手を出そうとしてなかった「VIP」シリーズ。 一気に3作聴き通したが、何故か盛り上がれない。 主カプ二人の気持ちのあり様と言うのがどういう視点で描かれているのか 3作聴いたがよく分からない、と言うのが正直な感想。 ヒロCの濡れ場は相変わらずエロいし、期待を裏切らないのだが、 物語の主軸に置きたいのが何なのかが最後まで聴いてもよく解らなかった。 自分の読解力の性だと思うが、腑に落ちない、理屈の通らない、 キャラの性格です、だけではわかりにくい部分が何箇所か在って、 それが気になってしまったら、物語に入り込めないのは 映画を見ても小説を読んでもそうだと思う。 2作目で、なりけんさんが演じるのだから一癖も二癖もある登場人物が 出てきて、代議士の秘書だと言うが、いきなり会員制高級クラブのMGR・柚木を ナイフで脅し、自宅まで連れて行け、そこへクラブを影で支配している ヤクザの若頭・久遠が自分の愛人からの電話で危機を察…

続きを読む

鳥さんの一言にまたもやノックアウト「淫らシリーズ 1 淫らな罠に堕とされて」。

シリーズものは手を出しにくい・・・。 一気に聴きたいが、休みの日に音声垂れ流しで聴けるのはせいぜい3枚くらい。 (濡れ場の度に音声落としたり、止めたりするんで) 3枚以上になると、日を跨ぐので、なんか余計に手を出しにくい。 毎晩寝る前の1時間で一作、と聴いてはいるが、大抵終盤の大事なところに 差し掛かるあたりで寝落ちしている。 進まないので、どうにか一気聴きしたいと思うとどうしても単作より後回しになる。 聴かなきゃいかんシリーズものはまだまだある~。 好き声優さんが出演していてもなかなか手を出しにくいのが、シリーズ通して 関係性が派生していくタイプのものは、「このカプだけが好き」となり、 シリーズ全作聴くのが面倒になったりする。 また、好き声優さん単体でも二の足を踏んでしまうのは、その声優さんなら 「受け」の方が好き、「攻め」の方が好き、と言う好みも発生し、 出てればなんでもいい、と言うわけでもなかったりするからだ。 「淫らシリーズ」も積んでいたシリーズで、鳥さん目当てでようやく手を出す(笑) まだ2作目に差し掛かったところなのだが、このシリーズは展開的に 関係を結ぶきっかけはかなり強引で「奪う」形だが、その後は 不正を正す為に目的を同じくする、と言う展開が特徴なのかな。 それにしても、鳥さん・・・ここの所、可愛い受けばかりに萌え萌えしてて この人はどっちも素晴らしいんだった!!と言うのを再確認した。 忘れてたわけじゃないが、「ボーダーライン」の佳也…

続きを読む

由利潤一郎と言うキャラに惚れ込んで原作読書中「ボーダー・ライン」。

ドラマCDが好き過ぎて、とうとう原作本を買ってしまったのが 久能千明:原作「ボーダー・ライン」だ。 これはもう、弁護士である由利潤一郎、と言うキャラに惚れ込んで 読みたくなったに他ならない。 屈託なく浮かべられる柔らかい微笑。 誰とも同じでないファッションセンス。 独特の節回しの口調。 確固たる主義主張を持ち合わせているにも関わらず、人に押し付けたりしない達観ぶり。 「剛」と「柔」を併せ持ち、不思議な雰囲気をかもし出すこの男を演じたのが 飄々としたキャラを演じさせたら右に出るものはいないんじゃないか、 と言うみきしんで、彼なくしてこのキャラはあり得なかっただろうな、と思う。 数々のBLCDを聴いている中で、「飄々とした役」と言うのは 他にもあるだろうけれど、「飄々とした」と言う表現がこんなに厭味なく すんなりハマってしまうのはやはりみきしん以外にいない気がする。 「飄々としているっぽい」まではあっても。 細かい部分でドラマCDではカットされてあったりするのを探そうかな、 位の軽い気持ちもあって読み始めて、あのバーでの、佳也の手を握っただけの 催眠術トークの場面がきた時に、文字で書かれた台詞に対して、 演じたみきしんがどんな風味をもたらしたのか、と言うのが如実に迫ってきて もう、脳内でみきしんの声が再生されて居ても立ってもいられなくなってしまった(笑) 言葉の抑揚、間の取り方、息の出し具合、それら全て、計算され尽されていて、 とにかくもう一度この場面を聴…

続きを読む

どうやら任侠ものが好きなようだ・・・BLCDの好みの傾向。

毎日一作、寝る時のお供に、枕元に携帯端末を置いてBLCD聴くのが すっかり日課になった今日この頃。 実はBLCDを聴きながらの方が寝付きがいいみたいだ、と思ったので 昔から寝つきの悪い私にとっては薬の力に頼ったりするより健全だ、 と言うので、毎日何かしら端末に仕込んでいる。 イヤフォン使用すると音に集中しすぎてしまって最後まで聞き通してしまうことが 分かっているので、イヤフォンしないで音垂れ流しで聴いている(笑) 御心配には及ばない、端末の音量なんてしれたもので、他の部屋にいる 家人の耳に入るほどではない。 また、寝落ちって濡れ場の「あん、あん」言う声がダダ流しだったとしても、 フォルダのチャプターがなくなれば次は再生されないし、またそのままで 放置するとバッテリーが切れて自然と電源OFF状態になる。 そう言う、便利なんだか便利じゃないんだかよく分からない携帯ワンセグ端末が BLCD聴き用専門になってしまった。 ワンセグ機能は全く使っていない(笑) 作品を選ぶ動機はほぼ自分発信で、人に左右される方じゃないんだけど、 Twitterのフォロワーさんに私の好みの傾向がバレて来ているようで、 的確にお勧めを受けられる、と言うのも実に楽しい。 自分で自分の聴きたいものを考える方が多いので、この間から「独りみきしん祭り」を やっていたりするのだが、フォロワーさんと話していると、派生して広がって行き、 脱線することが多くなってしまうんだが、嬉しい脱線にいつまで経って…

続きを読む

絶望を生き残るサバイバーの物語BLCD「シナプスの柩」。

フォロワーさんからお勧めを受けて昨夜聴いた「シナプスの柩」。 翌日仕事だと言うのに…聴き通さずにはいられなかった。 原作: 華藤えれな 桐嶋水斗:野島健児 樋口洋一郎:小西克幸 医療現場を舞台に、執着と現実からの脱却と、愛情を描いた物語で、 聴き始めてすぐに物語の世界に持っていかれる、そう言うドラマCDだった。 主人公の水斗は、公私共に恩師である長山教授の命に逆らえず、 病院の委員長の息子である教授の甥の為に、研究をし、論文を作成している。 水斗の名はどこにも出ない、人の名前で出される研究結果を、 長山教授に進呈することで、両親亡き後の自分を引き取って援助し、 医者にならせてくれた教授の恩義に報いる為に。 教授の下で、水斗は飼い殺しにされ、おまけにその肉体までも 教授に差し出している人生。 そこへ、樋口と言う、ニューヨーク帰りの外科医が赴任してきて、 水斗の停滞する、湖の底のドロのような人生が動き始める。 樋口の、外科医としての神業とも呼べるようなオペテクに、水斗は「自分を 今の腐った水の中にいるような生活から抜け出させてくれる」希望の光を見る。 樋口は救世主か、はたまた・・・ 水斗は教授の呪縛から解き放たれるのか。 樋口と水斗が惹かれあう気持ちは成就するのか。 水斗を追い込む教授に神の制裁は下るのか。 物語に引き込まれるキーポイントは幾つかあり、これを列挙しても仕方ない。 話の粗筋が分かれば消化できる物語ではなく、1人の苦悩に満ちた男の中に 常…

続きを読む

「好きだ」の一言の重みを感じるBLCD『茅島氏の優雅な生活』。

止まった心の時計が動き出す時…そんな言葉が頭の中をよぎる。 遠野春日:原作の「茅島氏の優雅な生活」を聴いた。 両親を亡くし、莫大な財産と由緒ある家柄を一身に受け継ぐ事になった 茅島澄人の心の時計は、両親を失った時点で止まってしまい、 感情の起伏を失くし、何をせずとも、一生労働することなく 生きていける。 生活に何も困らない・困った事のない男が、馬鹿らしいとさえ思える 他者の言葉一つで、少し時計の針を動かし始める話。 いつも見ていたであろう使用人の庭師への恋慕を動力にして。 茅島氏の無気力さ、無感動な心、あまりにも世事を知らない 純粋培養されたような無知な面を、世俗にある庭師の現実感で 受け止めて始まる関係。 10年後、20年後、30年後、40年後、お互いの肉体が衰え、 性的な接触がなくなっても、それを庭師の方が提案したとしても 「それで構わない。私も年を取った」の一言で、柔らかい笑みを浮かべて 受け入れる茅島氏の姿が見える。 そんなに長い間、一緒にいたと言う二人の過去の方を 喜ばしいと思う茅島氏の、幸福に満ちた頬笑みが見える。 そんな物語だった。 嵐の夜に茅島氏の心が動き出した。 まるで外画の吹き替えの音声を聴いているような気分になって、 休日の先日、ベッドに横たわって寝落ち覚悟で聴き始めたのだが、 最後まで睡魔は訪れず、最後まで聴き入ってしまった。 茅島氏役の野島健児の、一見棒読みの様な平坦な喋り方が 逆に雄弁に庭師への純粋な「好きだ」…

続きを読む

名前を呼び合う二人が聴きたかったドラマCD「いとしの猫っ毛」。

原作が大好きな作品は、逆にドラマCDになるのが怖かったりする。 キャスティングが自分の脳内イメージから程遠かったら、 なんだかとても残念だからだ。 ドラマCDになると聞いた時点で、気になるのは発売時期でも価格でもなく、 何より、キャストの発表なんだが、これは「買おう」と思った。 待望の雲田はるこの「いとしの猫っ毛」だ~♪ みいくんが鳥さん、恵ちゃんがたっつんと聞いた時点で、 キャストを考える人が原作のどこに気をつけて作品化しないといけないかを ちゃんと分かってる感じがした。 この作品を読んだ時に抱くのが、ガツガツしてないけどしっかり恋している、 幼馴染の二人の、初心で不器用なほんわかした関係だ。 一見、肉体を持つ生身の人間からは離れたような作品なんだが、 夢物語ではなく、上京して働いている若い男の子がどういった日常を 送っているか、男の子同士で付き合うのはどういうことなのか、 それを周囲の人間関係と呼応させて「日常」として描いてるところで、 ほんわかした主カプ二人の雰囲気に騙されそうになるが、 こんな男の子二人がいて、こう言う恋愛しているかも、と 思えてしまうところが逆に「優しい」だけ物語で終わってないところだ。 音声を足すとなった時に、ほんわかした雰囲気だけではなく みいくんと恵ちゃんと言う若い男の子のカップルのバランスとして 鳥さん・たっつんの対比が絶妙だと思った。 北海道で幼馴染から恋人同士になり、みいくんが上京することで 遠距離カプになっ…

続きを読む