アメコミものが好き、と言う訳ではない、単純に、
ヒース・レジャーの最期の作品を見たかったからだ。
「ブロークバック・マウンテン」のイニスに惚れ、
ファンになった矢先の訃報だった。
人間って、本当に簡単に死ぬもんなんだな、と実感した。
リバー・フェニックスのオーバードーズによる死とリンクし、
月並みな、「惜しい人ほど早く死ぬ」と言う言葉を
ひしひしと胸に刻まなければならなかった。
ヒースのジョーカーの鬼気迫る演技は、ジャック・ニコルソンの
どこかコミカルにも見えたジョーカーとは全然別ものになっていた。
今までの「バットマン」ものと大きく違って見えたのは、
どこかおとぎ話の国の様に見えなくもなかったゴッサム・シティに
現実的な存在感をもたらしていた背景も大きい。
コミックの映画化と言う範疇を超えて、
絶対悪に対する時に、絶対正義である側が、如何に闘うか、
と言う、普遍的なテーマが底辺に流れ、
それを可能にする、ヒースの「絶対悪」としてのジョーカーが
とんでもない重量で迫ってくる感じがした。
ヒースの死を早めた理由として、ジョーカーと言う役を作り上げるのに
ヒースの精神が追い込まれて行き、薬に頼らないと眠れなくなった、
と言うような噂が流布していたが、だからこそ、
この役如きでヒースが死んでしまったのが惜しくて仕方ない。
こんなジョーカーが演じられるのであれば、無限とも思われる
俳優としてのヒース・レジャーが、大きな可能性が、
この先には続いている筈だったからだ。
勿体ない、の一言に尽きる。
こう言う役を演じて欲しかったな、と惜しくて堪らない。
ノワール映画で、冷徹な悪役なんて、絶対素晴らしかったに違いない。
「ロック・ユー!」ではコミカルな役も似合ってたし。
とにもかくにも惜しい…
「バッドマン・ビギンズ」ではあんまり気にならなかったけど、
クリスチャン・ベールの造形美にも目を奪われた。
恐らく、この作品に参加していた誰もが、作品の完成度を
作ってる最中から確信していたんじゃなかろうか。
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意外と普通個人的には ...
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