細かい文字までとりあえず読むのがわたくし流。
本当は、早く先が読みたいのでとってもとってももどかしいんだけど、
次に読む時は内容がだいたい頭に入っている余裕で、
大まかにしか読まないのが分かっているから。
最初に読んでおかないと、元々飛ばし読みが癖なので、
その漫画をしっかり読むことが一生ない、と言う具合になってしまうのだ。
最近は、本屋を巡り、探し物を書いておいたメモ片手に
一時間、二時間、本を探し廻る、と言う事を全くしなくなった。
時間が勿体ないんじゃない、本に対する情熱が無くなった訳じゃない、
便利になっただけなのだ。
ブロードバンドにする前は、ダイヤルアップ回線でネットしていた。
画像を取り込むのは恐ろしく時間がかかり、かかった分、
電話代が加算されていくので、動画見るなんて鼻から諦めていたし、
何より、ネット・ショッピングが苦痛だったのだ。
あれこれ検索している間も電話代が…
だが!!ブロードバンドは繋ぎっ放しでもNO問題。
料金は一定額で、これに味をしめたのがお買い物をする事。
行きつけの書店がネット販売していて、なんと店頭で受け取るので
送料が発生しないと言う…まるで私の為にあるサービスのようだ…
Amazonなんかに比べると在庫の貧弱さは否めないが、
よほどの希少価値の高い本でもない限りまず手に入る。
だから、本屋をさまよい歩くより、圧倒的に見つける確率が高い。
久々に、買ってきて、読み、読み終えた瞬間に二度読み、
次の日の仕事中もなんとなくヒトコマが頭に浮かんでくる、
そう言う漫画に久々に出会った。
先日も書いたが、ヤマシタトモコの「くいもの処 明楽」だ。
所見で、「おもろいわ~」と思ったが、二度読みして更にその面白さに気付き、
この3日ほどで、何度読み直した事やら…

先日は装丁の妙に触れたが、もう一つの妙技が、フキダシの隅や
コマの隅に書かれている、キャラの心の呟きの様な、
作者の手書きの台詞である。
もう、これが面白い。
写植された台詞より、重要かもしれない。
漫画家に文字の下手上手はさして重要ではないのかもしれないが、
こう言う具合に書き込まれる文字は、その絵のタッチに合ってないと、
ちょっと面白味がない、と言う事はあると思う。
この「くいもの処 明楽」の場合、文字と絵が見事にハマる。
オーナーの牧さんが「緊迫」で、あほ店の明楽は「わんぱく」、
そしてイケメン・バイトの鳥原くんが「淡泊」って3段オチ?なんて、
もう、笑うしかないだろう、と言うくらい絶妙だ。
こう言う部分、初見で隅から隅まで読むようになって、気付くようになった。
それまでは、なんと乱暴に漫画を飛ばし読みしていた事か…(泣)

「このマンガがすごい!の「BL部門」で一位になっただけのことはある!!
これはただのBL漫画で消化してしまうには、
大変惜しい要素が詰まっている。
いきなり26歳の若造に告白された32歳の明楽が、鳥原に言う台詞、
「30過ぎると保守的になるモンなんだよ」
これは「効く」のだ…読む側に。
それと同時に、若くもなく、利口でもなく、美しくもない自分を、
何故、若く、賢く、美しい若者が好きになったりするのか。
30過ぎてから考えざるを得なくなるのは、結構難しい事だ。
30年も生きていると、若い時分には知り得なかったことも、
経験や、知識として随分蓄えられてくるもんである。
(耳年寄りな部分も年季が入っている)
70や80の年配者が見ればまだまだ若輩者だとしても、
ある程度、これ以上のサプライズはもう起こらないんだな、と言う事を
現実として受け入れてしまった後だったりするのだ。
サプライズはないだろう、と思っている所へ、未知数のものが
ある日突然転がり込んできたら、柔軟性の硬化し始めた頭には
やっぱりすんなり入ってくるとは言い難い。
明楽は、一見30過ぎにしてはノー天気と言うか、まあ要するに
あほっぽいけれど、こう言う台詞を吐けるほどに大人でもある。
だけど、若者の筈の鳥原は、若いくせに考え過ぎて、
バカをやったり出来なかったりするのだ。
だから明楽に惹かれたんじゃないだろうか。
幼馴染とは言え、と言うか、20年来の付き合いを経てまだ、
牧さんに「パパぁ あいつむかつく」と泣きついたり出来る
幼さ?無邪気さ?を持ち合わせたままの明楽に。
鳥原くん、自分と違いすぎて、
明楽さんが可愛くてしょうがないんだろうな~

2人のやり取りもおもろいけど、それ以上に私はオーナーで
実は高学歴、しかし顔は強面の牧さんが気になって仕方ないんだけど。
幼馴染4人組の若かりし頃の話を描いてくれないかな~。
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