アニメ化に伴い再読『BANANAFISH』

まだ完読はしてないが(既に連載時から読んでいるので
結末も知っている)アニメ化と聞いて何年振り?かに再読。

なんで今、と言う気もするが『BANANA FISH』アニメ化は嬉しいぞ!!
CV誰になるか、だ!!!どんなに漫画を処分繰り返しても
売らない名作。
今のアニメの技術での製作だから、リバー・フェニックス主演での
実写化が叶わなかった世代には逆に手放しで喜ばしい。

アッシュのCV、想像つかんな…言い方悪いが、
若手人気声優云々は止めて欲しい。
誰とは言わんが、あの子とか。
超個人的にはアッシュはたっつんクラスの演技派持って来て欲しい。
若いだけの声だけじゃねぇんだぜ、と言うタイプ。
たっつん来ないかなー、BLCD聴かないからたっつん声に飢えてる。
英二は若い子でもいいけど、頼むから演技の上手い子にして!
それなりのアニメ声出せるじゃなくてな、聴いてる方が思わず
共感してしまう様な演技の子、って言う意味で。
キャラの感情に寄せてそれなりの科白が吐けるではなく、
等身大の青年を自然にやれる子、と言う声優さんで頼む。
アッシュ・リンクス17歳、ギャングのボスの愛人兼銃の使い手、
メンタルめっちゃ強いが芯は繊細で優しい性根持ち、
そんなキャラ、そんじょそこらの若手にヤレるか?
17歳にこだわらないで彼の生い立ちの「濃さ」重視でキャスティングして
欲しいなぁ。
個人的にたっつんで頼むよ。

ティザー見てると、ビバップ辺りの菅野よう子さん
サントラやって欲しいと思ってしまう。

実はサブカルに金掛けてる世代が40代以降~と言う事に業界が
気付いて、これなら文句あるまい!!って『BANANA FISH』を
引き上げて来たのは正解だと思う。
名作だし、萌え語りのBLに食傷気味のニッチな所にも食い込めるし、
何より普通に男子が読んでも面白いから。
漫画として優れてる。『BANANA FISH』はBLじゃないとか、
そんなくくりで物語って欲しくないとか見かけるが、
単純に「漫画」の一つとして読んでたし、BLかBLでないか、
と語ること自体が違和感ありまくり。BLがっつり読むけど、
漫画が好き、って人は世代云々以前にもう読んでるだろ、
って思うけど。
『風と木の詩』『トーマの心臓』『日出処の天子』『摩利と新吾』
BLだと思った事は無い。
少女漫画の中の一ジャンルであり、今のBLの土壌を生んだ
有難き存在である事は間違いない。
それでもジャンル分けするとしたら「オリジナルJUNE系」って
やつね、と言う認識程度。

①BLしか読まない
②BLも読むがどちらかと言うとオリジナルJUNE系統が好み
③BLも読むが一般漫画も読む
④BLは読まない、無論漫画も読まない
⑤BLは読まないが一般漫画はがっつり読む
⑥BLは腐女子が読むもの(漫画と言う認識さえしてない)
⑦そもそも何も読まない

BANANA FISH論議が起きるとしたらこの辺が絡む気がする。

個人的には『東京喰種』中毒な私が『BANANA FISH』
手放さないのは必然。当然の流れな訳だよ。
そこに「BL論議」は不要。
英二が、過保護気味な伊部さんの忠告振り切ってアッシュの
力になりたい、と思う辺りの心情が、あんていくに居た頃の
「何も出来ないのはもう嫌なんだ」と言っていた時の
カネキくんとダブる…。
BL読者から離脱し、一歩離れてみると判る様になる、
BLは「恋愛マンガ」なんだよね。
主に恋愛について描かれている。
その恋愛像を描くのに、作者の個性や、人物のリアルな
感情描写が加わって名作が生まれているジャンルでもあるが、
客観的に見れば「恋愛マンガ」でしかない、と言う結論にも達する。
そう言う視点で見ると『BANANA FISH』はBLじゃない、となる。
『日出処の天子』もそうだし、森脇真末味さんの『ブルームーン』なども
そうなって行く。
疑似恋愛的な要素や、登場人物の性的思考が同性愛的であると
言うだけで、恋愛マンガではないと言うのが判って来ると思う。

なう、で読んでた当時は、ひたすらアッシュがキレッキレで
カッコ良くて…その勢いで読んでた気がする。
ヒリヒリ痛いのは『カリフォルニア物語』の方だし、この作品を
学生時代に読んでた年代としては『BANANA FISH』は
エンターテイメント性が加えられてる印象があって、
私にとって吉田秋生さんの作品で未だに一番好きなのは
やっぱ『カリフォルニア物語』の方なんだよね。

今読むと、ユーシス(月龍)とアッシュがかみ合わないのは、
ユーシスが自分をアッシュと重ねており(共に過酷な幼少期を
味わっている)それに対する見返り、報いがなければ、
この憎しみや怒りに対して割りに合わない
と思っている点だ。
報われるに値する過去。
逆境を乗り越えて行き残って来た者同士。
アッシュの見返りが「奥村英二」と言う、何の取り得もなさそうな
血なまぐさい世界がある事さえ知らなかった様な平凡な19歳の
日本人の存在一つでは「割りに合わない・値しない」と
ユーシスは思ってしまっているので、アッシュの選択に
苛立ちを覚えてしまう。
悲惨さに見合うものでなければならないとユーシスは考える。

人が「かけがえのないもの」とするものは人それぞれで、
アッシュが過去の見返りを求めて「償いが欲しい」などと
考えて生きて来なかったのだと言う事が、ユーシスには
理解出来ないのだ。

幼い時、自分を愛し優しく接してくれた兄の為には何でもする、
と動いていた時点で、アッシュは
「なんの見返りも要求せず自分に優しく接してくれた人」
が失いたくないものの絶対値で、それは見返りやものとして
得るものではないと既に知っているのだ。
見返りを求めてもいい筈、と考えているユーシスとは
根本的に似てる様で違う。
アッシュは今を生きており、過去にどんなことがあろうと今の
自分を作ったのもまた過去であるとし、過去を置き去りにしてでも
現在を生きている。
二人の決定的な差はそこにあるんだろうなぁ。

誰かの為になりたいと思う事がその誰かにとって「弱点」を
与える事にもなる、と言うジレンマ。
このテンプレとしても改めて面白い『BANANA FISH』。
「住む世界が違う」と言うのはノンケとゲイの間にも存在するし、
それを飛び越える原動力は「その人」を失いたくないと言う気持ちだけだ。

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この記事へのコメント

  • 広尾

    ノイタミナアニメで、昔の漫画を、掘り出して来たなっ!!って思いましたね。
    発表と同時に、男の人達がモーホー来たって騒ぐのを見て、イラッとしましたが、キャストには、大御所の声を聴きたいですよね!内容的には、太めの重圧感が欲しいです。
    たっつんのアニメは、しっかり見て保存していたりします(笑)、今季ならば、ブレンド…。
    キャスト誰が来るかな。
    2017年11月18日 05:53