ことぶき猫玉日記

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zoom RSS ド直球でド真ん中な「囀る鳥は羽ばたかない」。

<<   作成日時 : 2012/02/25 22:20   >>

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久々のヨネダコウの連載もの・・・読んだ!!なんだこれは!!
Hertz連載中の「囀る鳥は羽ばたかない」
まるっきり私の大好物ばっかが詰まってるじゃないか・・・
任侠・裏社会・過去を背負った男・男の世界の中に在るびっち・・・
Twitterでフォロワーさんに「こう言う作品があるよ」と言うことと
機会を貰って読ませてもらったことを心から喜びたい。
これはコミックス出るのを待てなかっただろうなぁ、
1話でも読んでしまったら。
話を聴いてただけで、絶対にハマる予感はしたが、
ここまで自分に向かってド真ん中な作品だったのは嬉しい誤算。

若頭の矢代は、少年時代に義理の父に性的虐待を受け、
セックス依存が酷くなった形で歪んだ大人になり、裏社会に
入り込んでしまった人間。
インポの舎弟の百目鬼は、元は警察官だが傷害事件を起こして
服役し、望むと望まざるとに関わらす裏社会にやって来た人間。
びっちな若頭と、朴訥としたインポの舎弟、って図式によろめく。
こんなどストライクなものが世の中にあるのか、と言う驚きと喜び・・・
そして、どんなに色っぽい雰囲気になっても実際に結合するのは
困難、と言う、あのどうしようもない感じが更にたまらない・・・
矢代が百目鬼に抱いて欲しいと願っていたとしても、
物理的に叶わない状態である、と言うことだ。


矢代のびっち具合は、自分がセックスをしたい、後ろに突っ込まれたい
と言う欲求をどうしようもなく持っているからであって、抱く側の
意思よりも自分の欲望のはけ口としての結果だ。
矢代の歪みっぷりがとにかく潔くて、人の憐憫を全く求めてないところが
びっちなくせに男前で…カッコよすぎるんだ、これが!!
びっちはカッコよくないとただのインバイなんだ、ってのがよ〜く分かる。
淫乱でドMでトラウマ持ちだけど、矢代が惨めだなんて
これっぽっちも感じない。
びっちは同情されちゃうと駄目なんだよ。
自分の身の上に起こったことを受け入れて強くなってる様がカッコいいんだ。

性的に蹂躙されるのではなく、あくまでも主導権はびっち側にある。
セックスの状態に於いては女性役を担うが、その実、煽られているのは
攻める側で、びっちの望むように攻めており、そう仕向けることで
びっち側は自分の快楽を満足させているのである。
警察から情報を得る為に自分の事務所で刑事とも事に及んだりするが、
組の為に情報を得ている、と言うより、自分のいる世界とは真逆である
警察官を銜え込む事によって背徳的な意味合いを持たせて
単に自分の快楽の度合いを上げようとしている風にしか見えない。
あくまでも警察官のあれは自分の快楽を上げる為の道具で、
ヤラれているのでもなければ、ヤラせてやっているのでもなく、
むしろバイブレーター的に生身の男の竿を「使っている」と言うのが
一番的確な表現かもしれない。

容易に使い易い言葉として「びっち」「びっち」言ってるけど、
雰囲気はこの言葉でよく伝わっているからいいと思うが、
実はいい「びっち」の方が攻めよりも男前な性格している場合が多い。
矢代は輪姦されたいと思うようなMだが、人を痛めつけることに
躊躇いがなく、Mが反転するとSになれる、と言う要素になり、
「びっち」と言う女性を侮蔑する言葉としての響きを称えながら
一向に女々しく感じられないのがBL内に於いての
「びっち」の定義じゃなかろうか。

「どうしても触れたくない」以降、作品読んでなかったからと言うのも
あるだろうけど、画力がパワーアップしてて、更にヒートアップしてしまった。
ふぇら顔の角度変えたあの感じ・・・なんつー上手さだろうか。
局部や舌の動きで見せるんじゃなくて、受けの表情と目線と顔の傾き具合で
どんだけ色っぽい場面かが解ってしまう。
不自然に局部を隠すような描き方を見ると「ちゃんと描けよ」と思うが、
描いているようで描いてないのにエロいというところが凄い。
体勢的に嘘がない、ってだけで、こんなにエロくなる、ってことなんだ。

「どうしても触れたくない」を読んだ時に強く感じたのが、
掌の内側にひんやりした湿り気は感じるのに乾いたあの感じ、
乾き切っているのではなく、湿り気を帯びながら乾いてる感じ、
矛盾しているようで、「乾く」と言うのは元々水気がないのか
元は水気があったのか、でだいぶ意味合いが違ってくる。
ヨネダコウの作風は、ドライに見えるんだが、掌はしっとり
水気を含んでいる感じが凄くする。
粘ってたり濡れてたりは割りと出し易いんだよ、乾いている、って
表現するのはとても難しいと思う。
作品全体にこう言う雰囲気を漂わせるのは余計に。

読んでてもう、絶対BLCDにして欲しいと思ってしまった。
キャストはなんたら、ってのは考えないようにして、
純粋に出たものを楽しみたいと思うのだが、どうしても脳内
キャスティングが止まらない。
百目鬼はあんげんで、ってすでに思っるし(笑)
ヤクザやる時の重低音ではなく、「センチメンタル」の仙介くらいの
トーンで、言葉少なに飲み込んでいるようで、実はちゃんと
言うべき事は言っている、と言う感じで。

百目鬼はまんま「棒」な演技の人は駄目だ、絶対。
平坦に喋っているようで、聴いている方が思わず深読みしたくなる
そう言う雰囲気醸し出せないと駄目だ。
いわゆる、強面の低音の声の人、じゃない、
なんか言いたそうに聴こえるけど言わない、そんな微妙なとこが
声自体に感じられる人がいい。
硬いだけではなく、どこかで甘さと言うか、内面から滲み出る
優しさみたいなものが含まれてないと、矢代に対する百目鬼の
恋慕が伝わりにくくなると思う。

それにしても、4話読んだ所だが、矢代が性的虐待によって
こう言う性癖に至るまでに、かなり過酷な事があったに違いない。
やる場所の問題かもしれないが、自分の事務所で男を銜え込む際、
矢代は上半身の衣類を全く脱いでいない。
早急に手っ取り早く済ませる為には下半身だけ脱げばいい、
と言う事かも知れないが、ここで一つの危惧が浮かぶ。
矢代は上半身開発されているんだろうか。
特にBLでは責めポイントの重要な部位である乳首に関して。

エロこだわりは作者に因って違うので、乳首になんら重要性を
感じない作家なら乳首すら描かない時があるが、恐らく
矢代の受けた虐待と言うものが深く関わっており、
後ろだけ女のように使える様になればそれでいい、と言うような
扱いを受け続けたんじゃないか、と勝手に思っている。
追々、その辺りも描かれていくと思うが、矢代が百目鬼に
「お前は優しそうなセックスしそうで嫌だ」と言った意味は
かなり深いんじゃないかと思う。

脳内妄想に果てしなく近いもの、って実はそんなにない。
読んだもので新たにツボを知ったり、自分のツボに近くて喜んだり、
と言う方が圧倒的で、妄想そのものが具現化されるとこはない、
だったら自分で書け、となる。
自分の妄想に近いものを探す手立てとして「ジャンル分け」や
「萌え」を言葉にして分かりやすくしようとするんだと思う。
自分の妄想そのままを書けたとしても、それが妄想そのままになるか、
と言うと実はそうじゃなかったりする。
妄想よりも、物語としてはこっちの方が面白いんじゃないか、と思えてきて
まるっきり別物になったりする。
趣味で書き物してて、自分のガチの妄想を書こうとして
上手くいった験しがない。

プロ作家さんはこの辺りはどうなのかなぁ。
自分の妄想そのもの、自分のツボそのもので描いているのかはたまた、
プロ作家として一つの作品を生み出す、と言うスタンスで描いているのか。
作家さん毎に「こだわり」や「萌え」や「ツボ」はある筈だが、
それのみしか表現していない人は少ないんじゃないかと言う気がする。

任侠もの好きだけど、エンターテイメント的なジャンル扱いっぽいのは
あんま好きじゃない。
桃山なおこの「この世界にたった二人」とか、どこかで刹那的で、
暴力と権力で何もかも解決しちゃうぜ、と言うノリじゃないやつ、
そう言う前提があっての任侠ものが好きなんである。
なんにせよ、遊園地的と言うか、その世界の中だけでわいわいやってる
感じは苦手だ、狭い世界の外の世界も感じさせてくれないと、
ただの娯楽で、その場限りのノリに終始して終わる。
根拠のない理屈外れのパワーを発揮されても戸惑うし。
任侠ものは「バトル」になってはならん気がする。
力任せのようで、実は力だけでは解決できないもどかしいものを
抱えていなければいけない気がする。

リアリティは適度でいいかもしれないけど、根拠のない架空の物語は
やはりファンタジーでしかない。
物語の中でしか通用しない根拠のない力は、少年漫画で十分だ。
BLはやはりどこかで現実に根付いて欲しい、と思ってしまう。

ここ暫くBLCDにうつつを抜かしていたが、良いものに出会うと
そのジャンルが特化され、またそのジャンルを貪りたい衝動が沸く。
今はとにかく、コミックスが読みたくてたまらない。
私にとっての商業BLの基本はやっぱコミックスだ、と
思い知らされた現在進行形の「囀る鳥は羽ばたかない」、
未完も未完、この先どれだけ連載が続くのかも不明だが、
どんな結末を迎えようとも、この作品は絶対に「好き作品」に
連なる物語だ。
      ※敬称略

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2012年超個人的なBEST10など…(BLのみ)。
友人が、BLコミックスの2012年発売作品BEST:10を書き出して いたので、そう言えば今年ももう終わるなー、と気付き、 私もやってみることにした。 多分、ブログに書いた以上に新作を読んでいるのだが、 読んだ直後にブログを書きたくなるかどうかは別物で、 書かなかったものは読んではいるが、何かを書けるほど 何かを感じた作品ではなかったんだろうなぁ。 普通に、BL好きとして読んでしまい、ここが好き、とか、 何故好きなのか、と言う具合に、色々と考えるような事は なかったんだろ... ...続きを見る
ことぶき猫玉日記
2012/12/29 23:17

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