経験と言う財産。

今は経験をする時期、だから負けることもある。
惜しくも決勝リーグ第1戦で散った若き日本代表。
2-0の時点で、勝てていた試合だったかもしれない。
しかし結果は試合中にPKを2本与えてしまい、
延長戦で鬼神の如くの攻めからも勝ちきれず、
PK戦で敗れるてしまったのは、冷静な目で離れた所から見ると、
恐らく根本的な原因は「若さゆえに絶対的に足りない経験」
と言うやつがモノを言う試合だったからかも。
それならば、これから幾らでも補える。
このW杯もすでに経験と言う財産だ。

体を張ったポストプレーが当てに出来るFWの森島選手は、
見た目、そこいらにいる調子こいたヤンキーのあんちゃん、
もしくは小学生の時からのガキ大将キャラにしか見えない顔立ちで、
気の強さだけは誰にも負けないと言う迫力を持っているが、
点を取るのがFWの仕事と言ってるだけでなく、
誰が点を取っても思い切り喜びを表す姿が好印象。
2トップのもう一人が決めた得点を、大したことない、と言いたげに
憮然と見ているすれたFWにはなるなよ~。


漂漂としたのんびり顔がまだあどけないGKの林選手。
最後のキッカーに決められ崩おれた姿。
いずれ日本を背負って立つGKになれるよ。
泣いてる彼を控えのキーパー二人が両脇から慰めていた姿が
とても印象的だった。

最後の選手交代でピッチを後にすることになった梅埼くん。
ピッチの外に出た瞬間、振り返って残った選手に
思いを託すようなパワーを送るような仕草をしていた。
恐らく、最後までピッチの中にいたいと言う気持ちも大きかっただろう。
でも、このチームの中では一つのコマであることが自然なことで、
あとは頼んだと言える仲間が居たんだろうな。

年代が同じであり、まだ若さがピチピチしていると言う、
一番純粋にサッカーがやれている時期なのかもしれない。
一年後にはここに戻ってこれない選手や、
戻ってきてももうキラキラした目をしていないかもしれない。
色んな事があって、落ちていく者もいると思う。

今までの代表がそうであったように。

全世代を経験している選手は中田英寿だけ、
と言う時代は終わったのかもしれない。
このU-20代表の中から何人もがA代表に入り、
2010年のW杯のピッチに立つ、そう言う予感がする。

そこで、兄貴分のA代表 アジアカップ第2戦だ。
流石にこう連日試合があると、
「本を読む時間が取れない~」と夜更かし、
「DVDを見る時間がない~」とさらに夜更かし、
お陰で体内時計は狂いっぱなしで朝方にならないと眠くならんと言う
過酷な日々なんだけど、U-20W杯3試合は、
すでに2回ずつ見ちゃったな~。
面白い試合って、回を重ねる毎に別の発見があって、
何回見ても楽しいんだよね。
そう言うU-20W杯に比べ、さあ、A代表のアジアカップだ。

初戦は、勝てなかったと言う部分も不満の要素に強く影響しているが、
それだけではなくて、一試合として面白くなかった、見ていて。
勝つんだ、と言う意識の他に邪念が見えるんだよね。
オシムさんの怒られるのが、呆れられるのが怖いのかね。
怒られるのが怖いと言う発想は、マイナス要素しか生まない。
怒られるかもしれないが、勝つ為に俺はこうすると言う気概はないのか、
何年サッカー選手やってるんだ、って思っちゃうんだよね。
逆説で、オシムさんの言ってる事をきちんと理解していれば、
怒られる必要はないって事。
FWの巻きが「マ・キ~」と何度怒られようとオシムを信頼している姿、
あれを見て何にも感じないんだろうか、今のA代表は。
マスコミじゃなく、選手自身が、まずオシムのキャラクター性を
正しく評価してない気が凄いするんだけど。
理解した振り、こうしていればとりあえず代表に呼ばれるだろう、
なんてちんけな了見をオシムが見破らないとでも思ってるんだろうか。
オシムさんは間違いなく選手より利口だ。
騙しや誤魔化しは絶対に通用しないだろう。

サカマガで、今のA代表で2010年を考えた場合に
人材発掘要、と言う一覧特集をやっていた。
アジアカップの結果で、それをきっかけに大きな世代交代を
目論んでいるように思えてならない、オシムさん。
その為には、優勝しなくてもいい、むしろ優勝はマイナスだ、
位に考えてるんじゃないかと邪推してるんだけど、どうかな。
オシム更迭なんて言ってる人もいるけど、論外だよ。
じゃ、なんでジーコは更迭出来なかったんだよ・・・
アジアカップで優勝しちゃったから?
ま、過去はいい、オシム監督が4年間育てた代表が
どんなチームになるか、興味は尽きない、それでいいんじゃないか。
右サイドに水野晃樹、左を梅埼司埼、司令塔に柏木陽介なんて、
今すぐにでも見てみたい気がするけど。

さて、アジアカップだ。
まさに怒涛の攻撃。
出足からこの処目にした事がないくらい、「点を取るんだ‼」と言う
気迫がみなぎっていた。
攻めながらなかなか点が入らない、どうせ入らないだろ、と言う
もう慣れっこになってしまったもどかしさはない。
点を取る、と決めたらそれを成し遂げる。
ケツに火がついたと言う表現がピッタリな、
真剣勝負を序盤から見せてくれたが、
オシムの表情を見る限り相変わらず厳しそうだ。

ケツに火が付いているのは言葉通り、選手一人一人の心情かも。
このアジアカップで結果を出せなかった場合、
責任を取るのは、責められるのは恐らく選手の方だ。
セルジオ越後さんは相変わらずオシムにも厳しいが、
じゃあ、今オシムじゃなく誰が監督できるのか、やってくれるのか、
具体的に言える人が日本に何人いるかなぁ。
大体セルジオさんの言動は、「怒っている」からじゃなく、
この人の心の奥底に「自分にも代表監督は出来る」と言いたげな、
なんかそう言うものがチラチラ見えるんだよね、それが嫌なんだけど。

オシムさんのやり方で2010年もドイツWCの様に惨敗したら、
駄目だったんだ、と言う事は出来るけど、
言ってる事がイチイチ正しい人の言動を
重箱の隅つつくみたいに上げ足捕るのは頂けない。
間違いなく、日本人に合ったサッカーをやろうとしている、
頭のいい監督なんだから。
このUAE戦を見ているとよく解る。
カタール戦で全く有効活用されなかったサイドからの攻撃を
意識的にでも多く使っている。
悪いところを正しく見抜き、力のある選手に
次の試合で即効修正させている。
行うのは選手なんだけど、導いてやるのは監督の仕事。
監督とはこうあるべきなんだなぁ。

2点取った時点で安心してバスタイム取ってしまった(笑)
CKから、流れの中から、そしてPKと、得点方法にバリエーションもあり、
まぐれじゃないな、と思っていたら失点・・・
なんつーか、W中村どうよ?
あんまり世間の人が重宝がってる意味がイマイチ分らん。
正直、全然分らん。
あまりにもタイプが似すぎていて、
中盤でのボール回しに不安を感じるんだけど。
ヒデと俊輔の時は、俊輔が取られてもヒデが取り返してくれる、
と言う安心感があったんだけど。
失点は明らかに中村の走り負けなんじゃないのか?
足が折れても走れよ、って厳しい言葉を投げつけそうになる。
ドイツWCで、熱があるなら辞退しろよ、と思った感覚と
未だ一緒の気持ちにさせてくれるんだよね~。
セカンドボールを「奪うんだ!」「奪い返すんだ!」と言う
気骨が欠けてるよ、全く・・・
相手のボールを奪った時がチャンスだろ~。
自陣に近いほど有利性は増すんだよ‼

すかさず水野を入れたオシムさん。
彼にとっても未だに、信用できると言うか、
「これだけはやるだろう」と目安の付く選手は
ジェフでの教え子なんだろうね。
安部、巻、羽生、水野と、危険を察知した途端の切り替えの早さ。
オシムさんはシビアだね、やっぱ。
2点のリードなんて、価値として認めてないんだね。
走り負けするとは何事だ、って具合だろうな。

勝ったのに、何故か素直に喜べない一戦。
アジアでは「強い日本」であって欲しいよ、ホント。
世界の実力が拮抗しているのが現代サッカーとは言うけど、
アジアの中では日本は一番であって欲しい。
恵まれてるでしょ、環境も。
3点を入れた時点で、そう言う日本も目の前だ、と言う気がした。
なのに、同じ試合の中で一点を奪われ、相手の人数が減っても
その利点を生かしたとは言い切れない試合だったなぁ。

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